「咲様！」

私がいつもお世話になっている執事の
柴田さん。すごく優しくて、いつも助けてもらってるの！


「どうしたの？柴田さん」


「亮介様の所へ行かれるなら私にお声を
お掛け下さい！1人での行動は危険で
す！ 」


あ！ダメだよ柴田さん…それ言ったら、りょうちゃんが！


「へ〜。1人で来たのか咲ちゃん。
あれだけ俺が1人で来たらダメだって
言ったのに。」


あわわわ！


「ち、ちち違うの！りょうちゃん！
あのね、えっとね、だってね
早く会いたくて…つい。へへ」


だって。本当の事だもん。


「家が隣だからって、数十分もかかるん だから、もし何かあったらどうすんの？」


「何もないよ！りょうちゃんは心配しすぎだよ…私なんかを襲う人なんていないもん」


はぁ。自分で言ってて悲しくなる。


コツン


「へ？」

りょうちゃんが私の頭をコツンって、