不器用でも愛して。


授業が終わり、次は弁当の時間だ。

お腹が空いたからはやく教室に帰ろうとした時、急に目の前が真っ白になった。

貧血だ…

「真田、大丈夫か?!」

「逢坂…」

「ほら、乗れよ?」

「え」

逢坂はしゃがんで手を広げてる…
これっておんぶってやつ?

「茉凛ちゃんどうしたの!」
くるみが驚いて駆け寄ってきた

「こいつ保健室連れて行く
こいつの弁当持って来てあげて」

「わかった!」

くるみは行ってしまった。

「真田はやく乗れよ」

「私、重いよ?」

「何でもいいからはやく乗れ!」

私は逢坂の肩につかまり保健室へと行った。

「貧血ね。鉄剤飲んで寝てたら治るわ!」

「ありがとうございます」

「とりあえずちょっとやすみなさい」

そう言って先生にベットを案内された。

「逢坂ありがとう」

私はそれだけ言って眠りについた。

目を覚ますと昼休みも終わり、
5時間目がはじまっていた。

先生いないのか。

あーお腹空いたな…
机に弁当が置かれてあった。

それを食べようとした時、隣のベットに誰かいる事に気付いた。