真田茉凛 高校1年生。
私には好きな人がいる。

この恋は私の中2の時から始まった。

同い年で、人を惹きつける魅力をもっていて、ちょっと俺様だけど温かくて誰よりも優しい人。

そんな彼を追いかけて同じ高校に
入学する事ができた、この春。

クラス分けの掲示板で私より先に
好きな彼の名前を探す。

そんな時。
「真田!」

急に声をかけられて驚いた。

「あ…逢坂。」

そう、彼が私の片想いの相手、逢坂 天だ。

「俺と高校一緒でよかったな!」
いつものように笑顔でそう言う。

「また3年間、同じ学校だなんて耐えれない!」

内心かなり嬉しい。
いや、むしろ最高でしかない。

なのに心にない言葉がでてしまう。

「あっそ、てか同じクラスじゃん!」

「え、ほんとに!?」
彼のその言葉に思わず反応する。

彼が指指す方を見てみると確かに同じクラスだった。

それだけでテンションMAX
叫びたい気持ちを堪えた。

「そんな嬉しそうな顔すんなよ」

「べ…べつに嬉しくなんかない!」

あー、可愛くないなぁ自分。
自分の気持ちに素直になれない。