ふと目が覚める
そこはいつもどうりの自分の部屋

「また同じ夢・・・」

最近、同じ夢を見る
人が死んで行く夢を・・・
そして、毎回後悔する
どうしてあんな選択をしたのか・・・
どうしてあんな事になったのか・・・
どうして自分が死なないのか・・・

「考えても仕方がない」
私はそう言うとまた眠りに落ちた


私は、間宮 涼香(まみや すずか)
聖陵(せいりょう)高校に通う高校1年生
1-Bだ
今時の高校生は楽しい高校生活を送っている時期だ

私は今も一人
ずっと一人だ
「・・・学校行くか」
荷物を持って登校準備をする
「行ってきます」
そうして私の1日が始まる

この地獄のような学校生活が

おはよー、おっはー
そんな声があちこちに広がる
そのなかで一人歩いている私がいる
私は他の人と見た目が違う
 
髪は金髪、目は水色
私は母がフランス人なので髪と目の色が皆と違う

だから皆、話しかけても来ない
ただ気味悪がられるだけ
興味本意で話しかけてくるやつもいる
でもダメだった・・・
そんな奴はすぐに飽きて他の所へと
行ってしまう

「一人の方が気楽だ」
「そうかな?」
その声は、聞き覚えのある声だった
「綾田さん・・・」
彼女は綾田絵里(あやだ えり)
私のクラス1-Bの学級委員をやっている
「おはよう、間宮さん」
彼女は明るい
けど、私は暗い
光と闇の用な存在・・・

「おはよう・・・綾田さん」
ニコッ、っと笑うと彼女はこう言った
「今日、暇?」
「一応・・・」
「良かった~
今日さ手伝って欲しい事があってさ、お願い出来る?」
「出来る範囲なら」
「本当!それじゃあ放課後教室で待ってて」
そう言うと彼女は走り出した