中学に進級して
びくびくしてる 今.
あんまり人見知りとかしないけど…。

3つの学校が合併される
この桜ヶ丘中学はちょっとやんちゃな
A小学校も混ざるとあって…ちょっと不安。

クラス決めの表を見た.
仲良しの二人とは生憎違うクラスだ。
ついてないなぁ。
私があてられた3組の教室へ
小走りに急ぐ。

ドアの前に立った。
中からは騒がしい声が聞こえる。
手をかけた扉はものすごく重くて。

なんとかして中にはいる。
最初の席順が黒板に貼ってある。
あ、1番後ろだ 良かった。
私こんなので大丈夫なのかな…(笑)


うわぁ…!

なんてきれいな男の子なんだろ…。
私の隣に肩肘をついて
不機嫌そうに口を尖らせていた
茶髪で茶色い目。
くりくりしててお人形さんみたい…!

え、まさか私の隣?
恐る恐る機嫌の悪い男の子の
隣に腰を下ろす。

同じ小学校の子が近くなのを
気づいて少し安心する。

なんやかんやで教科書に
名前を書いて色々して…。

ん?

「へい彼女!」
「はい?」

少しチャラそうな男子に絡まれる。
モテそうな顔…(笑)
いわゆる一軍って感じだなぁ…

困惑してたら_

『やめろよ』

え_
あのきれいな男の子だった。

『初対面でそれは失礼だろ』

「そだよなー!w 俺、春!春ってよんで!」

『俺は怜。よろしく。』

ふと差し出された右手。
え、握手?あってるのかな?

恐る恐る手を差し出す。
またここで感動する。

細くてさらさらしてて
冷たくて繊細な不思議な指。
強く触れたら崩れてしまいそうな
そんな感じ。

「あ、よろしく!」

この時はまだ知らなかった。
彼がこの一年を色づける
大切な人になるなんて_