「おい貴様この娘は俺が買うのだぞ」
男は巨体を揺らし、マントの男にいいはなった。
「この店は不当な人身売買を行っているときいた。調べに来たところだったんだがまさか本当にしているとは」
「貴様何者だ」
「私か私はダグル・サスティーヌ」
この人が現国王。
「ダグル・サスティーヌだと王がこんなところに来るわけがない」
「だから調査に来たと言っただろうエイク後は頼む」
ダグルの少し後ろに控えていたエイクという青年をおき二人は歩き出した。
「はい」
「行くぞ娘」
「……」
娘は王に手を引かれ店の前に止まっていた馬車へ乗った。



