7話

はぁ…なんで私が呼び出されなきゃなんないのよ。ていうかあの女と喋ったこともないのにお話って…
でも分かってる…
多分中山のことだって。
私には関係ないのに。
花からは大丈夫?行くのやめたら?って言われて最初はやめよーかなって思ったけど、やっぱりなんだか逃げたくない気がする。
それはどーしてか分からないけどね…
多分あのモヤモヤのせいだと思うんだけど

それから私は授業を終え屋上を目指した。
花には
『大丈夫?!なんかあったら絶対連絡してよ?!』
と言われた。かなり嬉しい。
こんなに思ってくれてるって思うと!

屋上

もー。
なんでこんな遅いの。
私は5分以上まっているような。
ガチャ
「すいません
晴と喋ってて…はぁはぁ」
ふーん。で?なんて言えないけど
なんか嫌味っぽいな。
といっても中山のことは好きじゃないからね。断じて!!
「うん。大丈夫だよ
それで話って何?」
「ねーけいこ会長ってさ,晴のこと好きじゃないんだよね?」
…やっぱり中山絡みか。
「好きじゃないわよ?」
少しだけ強めでいってみた。
「そっかぁぁ!!よかったぁ!
ならもー晴に勉強も教えなくていいですからねぇ!
真面目に勉強してくださ~い!!
晴は私が教えておくんで!!」
…なんだよ。
この甘ったるい声…なんかむかつく
ていうか勉強教えなくていいなんて!!
でももー1週間教えてないんだけどね…
いいじゃん!
「うん。分かった…」
何故か嬉しいことなのに、胸の中のもやもやがもっと膨らんだ気がした…
「ならもー晴に近づかないでね?
今いい感じなんだし??
またあの頃に戻れるもん。

だから
いてもらったら邪魔なんだよね」
…?!何この子
その声は甘ったるくもなんでもなくとっても低い声だった…
裏表激しいな…
「分かった」
それから御成真弓は出て行った。
はぁぁ~
どーして私に言うんだよ。
関係ないじゃん。

それから私は屋上でずーと考えていた…もやもやのげいいんと御成真弓のことについて。