5話

「ちょ、ちょっと離してよ」
私はそのまま教室まで連れて行かれた。
私は嫌になって思いっきり手を離した。
「……ったんだよ」
ん?なにいってるの?
「俺が嫌だったんだよ!!」
中山は叫んだ…
怖かった…すごく怖かった
こんな中山見たこと無かったから…
中山は我に返ったかのように悲しい顔で言った。
「ごめん…今日は帰るね…」
中山は教室から出て行った…
私は固まったままだった…
そのまま色々考えたけどどーして怒っていたのかもわからなかった…
な、なにしてるのよ!私!いいじゃない!あの中山に勉強を教えなくって帰れるのよ!
最高じゃない!
ガタッ
「けいこ?帰り?一緒に帰ろ」
教室の前にいたのは尚だった
「うん」
私は尚と帰っていった。
尚は気を使ってくれたのか図書館から出て行った時のことは喋らなかった。
「大丈夫か?けいこ?
気をつけろよ?けいこには笑顔が1番なんだから」
尚の言葉には普通に嬉しかった
「うん…ありがと じゃあね」
私は家に帰った。
中山…なに怒ってたんだろ…
…はぁ?!?
なにいってんの私!なんであいつの心配なんてしなきゃいけないの?!
もう寝よう

翌日。
ぁぁ…寝れなかった
もう!意味わかんない
中山があんな態度取るからだよ
ちゃんと戻るはず。
もう!中山のくせに生意気なんだから
「けいこ会長おはようございます」
「おはようございます」
ほら。いつもの同じ
だから中山もきっと同じだよ!
私は教室に入っていった
「おはようけいこ!!」
一番最初に声をかけてくれたのは花だった
「おはよう花」
あ、中山だ…
ほらいつもみたいに
『おはよう!けいこ会長」っていってくるでしょ?
私は中山が挨拶してくると思って席についた。
だけど中山は一度もこちらをむかなかった。授業中でも
いつもだったらここわかんないー教えてーって後ろ向くのに今日は一回も後ろをむかなかった…
「ねーけいこ中山となんかあったの?」
「知らない」
知らないよ。私なんもしてないんだから。勝手に怒ってるのはあっちなんだし、しかも真面目に集中して授業できるし!最高じゃん!

それから1週間が立った…
「中山喋ってこないね」
「いいんだよ!真面目に集中できるし!最高だよ。」
花は少し悲しげな顔をしていた
「そーいえばあの子さこの頃ずーと中山のこと呼び出してるよね」
花の指さした方向には中山を呼ぶとっても可愛いくりくりの目に,長い髪の毛,とってもスタイルが良い女のこがいた…
私だって知ってるよ
知りたくなくても視界に入るんだから
中山の馬鹿
私がなにしたっていうのよ
あんたのせいで調子狂うって