4話

今日も勉強教えるのか…
まぁ、あの店に行けるから!
さぁ、今日も頑張るか!
私は授業を全部終わらせて図書館へ向った。
中山は先生に呼ばれることが多いから、
『教室で待つのは嫌だから先に図書館に行っておく』
と私はちゃんと言っておいた。
ガラッ…
「あ、けいこ」
私の名前を呼んだのは相川尚(あいかわなお)尚は真面目で笑顔がとってもかっこいい爽やかboy。
頭だってかなりいい!私よりは…悪いけど。
小学校から高校までずーと一緒で幼馴染って言うのは違うけど…まぁ、大切なお友達?私と同い年。しかも尚は副会長なんだ。
だから生徒会会議の時はいつも話したり帰ったりしている仲。
でもこの頃生徒会会議無かったから
会うのは久しぶりかな?
「尚、久しぶり。こんな時間にどーしたの?」
今はみんな下校時間で部活以外の人はいないのに…
「あぁ…勉強をやろうと思ってね」
尚は照れながら笑った。
「あはは…完璧そうなのに
尚のこと好きな女の子が見たらびっくりするよ?」
尚といる時は何故か普通にいられて
私も尚を大切だって分かる。
でも、好きとかそんな感情ではないと思う…
「いいんだよ!俺の好きな奴はちゃんと受け止めてくれると思うから笑
大丈夫だよ✌️」
尚好きな人いたんだ。仲良いと思ったのに知らないのはなんかショックかな…
「そーいえばけいこはどーしてここに来たの?勉強笑笑?」
もう!絶対馬鹿にしてる
「ちょっとね…勉強教えてあげる…」
バッん!‼︎!
私が喋ると同時に中山が思いっきりドアを開けた。
もう…ってお、怒ってる?
なんかいつもと違うような…
「けいこ会長。早く勉強しよ……」
中山は私の手を握ると、私を連れて図書館から出て行った。
私はなにも言えずに中山について行った
どーして怒っているのか
でも図書館をでた時に見えた尚の顔は一度も見たことのないような悲しげな顔をしていた…