スイーつん

27話

~晴~サイド

「…う…んー」
「あ、起きたのね。」
「え…けいこ会長?…ってうわぁ。」
お、俺、え、ちょ
俺会長の肩で寝てたわけ?!
は?俺…えーと
確か会長の寝てる所みて可愛いとか思って…ってそれで見守ってたら俺も寝たわけか…
でもけいこ会長起きてたってことは…え?!
いつもの会長なら
『何してのんよ..触らないで。』
とか言って無理矢理にでも起こしそうなのに。
え。なんか心開いてくてれてる感じじゃね?
やべぇ
にやけそう。
「なにニヤニヤしてるの?気持ち悪い早く練習しよ…」
やっぱり元の会長か
でも今のは嬉しかったな
俺も進歩したんじゃねぇか?
「じゃあ、けいこ会長練習するか」
俺達は立ち上がった
「俺もその練習して良い…?」
あいつが来るまで俺は幸せだったのに これは多分俺への当てつけ。
望むところだよ。優等生の相川君

~けいこ~サイド
はぁ。私普通だったわよね?
っていうかその…なんか
尚と中山の間に火花がついているように見えるのは私だけかしら…?
「じゃあ早く練習しましょ」
尚は中山を睨みつけた後私にいつもの笑顔を見せた
元の尚だ

それから..どうなったかって?

そりゃぁめんどくさいことに…
尚と中山から火花パチパチだし
練習にならないじゃない!!
パスの練習もなんて言うか…
パスじゃないよこれは

まぁそんなこんなで練習終わったけど、でも尚って中山とどうして仲悪いんだろう?

さっき2人には
「送ってく」って言われたけど
なんとか断った。
だって2人の間にはいたくない

尚どうしちゃったんだろう…
人を大事にするのに
中山と勝負してるようにも見える
うーん

ブーブー



私のカバンから鳴った携帯には尚からメール
そういえば言ってなかったけど
中山も一応知ってる…私の電話番号ね

あの公園に来て欲しい

尚からのメールはそれだけだった
でもメールなんて珍しい
何か用事がある時はいつも電話なのに…
よっぽど大事な事なのかな

でも何だか分かるかも知れない
尚と中山の事とか…
女の勘!!!

私は来た道を戻ってあの公園に向かった。