スイーつん

23話

あれから尚は家まで送ってくれた
尚が背中を誘ってくれたからなんか楽になった…そんな気がする

あの公園も懐かしかいな
あの日もたしかブランコで私が泣いてたような…

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小学3年生。

「なら今日あの公園で集合ね!!」
「うん!」
私には2人の友達がいた.
今日は学校が終わるのが早かったから皆で遊ぼうと言う話になった。
私は満面の笑みで帰った
私は家に帰って、ランドセルを投げ捨てすぐに家を出た。
「いってきまーす!!!」

私は友達と遊ぶことが楽しかった
自分は人から大切な存在なんだ。って思えたから…
だからいっぱい走った
「早く来すぎちゃったかな…?」
まだ公園には誰もいなかった

ギコッギコッ
私はブランコに座って待っていた。
ずっとずっと。
1時間待っても2時間待っても
友達は来なかった。
その時私は涙を流した。
ブランコに乗りながら…
私だけだったのかな…?
大切な存在じゃ無いのかな…?

「中山か…?」
えっ…?
「あっ…相…川君…」
やばい 泣いてるのばれちゃう
しかも相川君とはクラスが一緒だけど喋ったことないから…

相川くんはなにも言わずに隣のブランコに座った。
ギコッギコッ…
沈黙が続いた。
「何で…泣いてるの?」
あっ…見られてたか

私は全てを話した。

「大丈夫だよ!!!多分その子達も何か用事があったんだよ?」
尚はその時私をいっぱいいっぱい励ましてくれた.
「そうだよ…ね」
「だから元気出してよ!!」
尚はとびっきりの笑顔で笑っていた
私も嬉しくってその時笑ったのを覚えてる
「うん!」

それから私は尚と親しくなった
学校でも喋るようになって2人で遊んだ事もあるくらい
付き合ってるの?!って言う噂も出たけど尚がかばってくれたのを覚えてる。

そんな私達の出会いの公園

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今日はあの公園に行ってよかった。

そう思えた

明日…中山に謝ろう
あのまま帰った私最低だもんね

でも何で中山の事になると涙が出るんだろう…

それに気づくのはもっと先の話。