スイーつん

12話

「会長好きです!」
えっ。?!
どうして私がこんなことになっているのかそれは数分前のこと…

はぁ~今日もいい朝だ.
「おはようございます!」
登校する生徒たちは私に挨拶してくれる。気持ちいいな。
「おはよう。」
私もニコッと笑って挨拶する。
そんなの毎日なんだけどね…
私は校門を通り靴箱に手をかけた。
ガチャ。
「…ん?」
私の靴の上には小さな紙切れが置いてあった。
会長へ。

校舎裏に来てください。

なにこれ。ていうか誰かも書いてないし
もーなんか私呼び出しばっかやん。
はぁ~

とぼとぼ私は校舎裏にやって来た。
あ。
あの子かな。
私は近よった。
「あ…会長」
この子か。制服から見て1年生か。

というわけで…

「会長好きです!」
えっ。?!いきなり…
私は告白はされる方。
だから呼ばれるのは結構ある。
自分で言うのもなんだけどね
でも付き合うとか好きとかそんなの考えたことない。
だから当然断るんだけど…
ギュ。
えっ..私は誰かに腕を掴まれた。
「いくよ、けいこ会長」
私は腕を引っ張られその男の子から離れていった。
「え?!中山なんでここにいるの?!というか離してよ」
それでも中山はズカズカ歩いていく。
「中山?」
中山はピタッと止まった。
「何告白されてんの。早く俺の勉強教えてよ。けいこ会長いねーと分かんねーじゃん。
もーすぐテスト近けーのに」
ドキッ
「何よ。別にいいじゃない。
分かったから。じゃあ今日もスイーツね。」
中山はニコッと笑った。
「おう」
それから私達は教室に戻った。
ってあ…あの男の子どーしよ。
後から謝りに行かなきゃかな。

それかれ授業が終わって、私と中山は図書室に向かった。
勉強教えるのは久しぶりだなー。
なんだかこの頃ため息も減ってるよね?!
なんかこれじゃ中山のこと好きみたいじゃん…でもそんなのは絶対ない…
私達は椅子に座った。
「そーいえばさこの頃、どーして眼鏡してないの?」
あ、そっか。あの日眼鏡を壊した後ちゃんと修理に出したんだ。
「眼鏡壊しちゃって。
だから今はコンタクト。」
「ふーん。可愛いよ」
ドキッドキッ…
な、なんでこんなすらっと言えるのよ…
「いいから!!
わからない所あったらいってよ?」
「おう」
それから中山は数学を出し勉強し始めた。
私はどーしようかな…
ガラッ
ん?こんな時間に人?
私はドアの方向に目をやった。
?!?!?!
こちらを見ていたのは御成真弓だった。
その瞬間体がぞわっとした。
あの言葉を思い出した。
『ならもー晴に近づかないでね?
今いい感じなんだし??
いてもらったら邪魔なんだよね』
私は確か『分かった』って言ったはず。
一瞬驚いた顔したけどすぐにギロっとした目で私の顔を見ていた。