下品な笑い声が響き渡り
あたしの部屋には暖かい空気に満たされて行く。

此処は関西地方のとある県。
大阪まで1時間で行けるのに
夜な夜な散らばる星の数は大阪とは比べものにならない。

1年前、あたしは此処にたどり着いた。
大阪から、賑やかで星の無いあの街から
あたしは抜け出した。

逃げ出した、でも間違ってはいない。

3歳になる息子の手を引いて
あの日あたしは此処のドアを締め切って泣いた。

我慢してキツく閉めていた栓を開け放し
わんわん泣いた。


「乾杯〜」


今日は息子が居ない。

なんだかんだと訳を作って集まってくれるこの異色人種達に
あたしは今日も救われる。