「あ゛!ごめん、すぐ行く!
駅?西口におって」
慌てて立ち上がるあたしを不安げに女子高生が見つめる。
「ごめん、息子迎えにいかなあかんねん。
あー、どうしよ。うーん、電話教えとこか?
何かあったらあたし行くし」
「いいんですか?」
「えーよえーよ。
そんなん身内に相談しにくいやろ。
それにあたしも昔悩んだし。」
女子高生が少し驚いた顔であたしをしっかりと見る。
初めて、目があった気がした。
「ほないつでもかけといでな。
じゃ!
あ!あの女子高生にいじめられてもゆーといでな。
ほなね。」
メニュー