∞1208∞

「はぁ、ありえん!」

キィイと吠える和義はさっそく失恋したらしくやけ酒中。

「モテ期♪ヒャー」

浮かれてみてもいい?

「「調子のんな」」

ドスのきいた声が飛ぶ。
和義、ヨシロウと女同士2.5人で飲んでる筈なのに。
こいつら…。


「さーせん」

「嫌がらせに悶えてトモを一方的にふっちゃったと思ったら
なにが年下のイケメンよ!うらやましい!」

「和義、怒るとこ違うわよなんか」

「あ、ヘヘッ
とにかく!キリコはトモと仲直りするの!」



「喧嘩してませーん。」


へらへら、円やかにロックアイスを転がす飴のような梅の香に酔わされたふりをしてしまう。
考えたくないから。

辛いから。