「ん。いーえ。」 ぱくぱくぱくぱく、漆塗りの重は底を覗かせる。 鰻もこんだけ旨く食われりゃ蒲焼きになって本望だろう。 「須磨くんて、癒しゴフッ」 あたしに食われた鰻は本望ではないようだ。喉に詰まる。 「いやしい?ゆわれるゆわれる〜笑」 「いやいや、笑 癒し系やねて。」 「んな、笑 なにいってんすか ゆうこりんじゃ無いんだりんこ」 え、本上まなみじゃなくて? 癒し系、本上まなみじゃなくて? ジェネレーションギャップに冷や汗が発汗する。