∞1208∞

「ちょっと〜、トモ帰ったわよ」


ガッチャン、次は乱雑にドアは開く。
甘い香りが逃げていく。

ドア開けるなんて事ですら性格出るね、そんな事思いながら
ぼんやりと頷いた。

「あ、そぉ。」

月9ならハグあたり望める展開だった筈。
まぁ帰らせたのも、あたしか。


「なによ喧嘩〜?」

「いや、違う。…多分。」



ほんとに、恋愛なんて甘くない。
歳をとるごとに渋くなる。