「違うでしょ」 パン一でもこの男は美しい。 あっちこっちに跳ね上がった髪もなんか様になる。 「いや、和義いじめすぎたからやろ。 ったくスネやすいな和義」 ぶつくさぼやくあたしに トモはうーん、と首を傾げながらあたしの隣にしゃがんで紙を拾い上げ眺める。 「ったく…」 「…キリさん」 「んー?」 「とりあえず なんか着てきたらどうですか」 「…あぁ。だね。」