私は、初めて会社を休んだ。
結局、熱は下がりきらず、仕事に行くことを断念した。
事務には「初めてですね、お大事にして下さい」と声をかけてもらった。
身体は怠くても、モモの世話は私にしか出来ない。私よりもモモの方が辛いのだ。
モモをゲージから出すと、ずっと横になっている私を心配しているのだろう、ベッドの上でずっと様子を窺っていた。
モモは、私と一緒に寝ていた。無理やり、ベッドに引き込んだんじゃない。モモが来たのだ。
ネットで洋服を着させられているモモは、本当に窮屈そうだ。
ネットの間に指を入れて掻いてやると、気持ちよさそうに目を細めた。
舐めてやることはできないが、体をこうして掻いてやることはできる。
「気持ちいい?」
それに応えるように喉をゴロゴロと鳴らした。
ほぼ一日を横になって過ごすと、熱はすっかり下がっていた。そうするとお腹もすく。
だけど、先にやらなければならないことがある。
「たちばな動物病院」に手術代を支払いに行かなくてはならない。こういう事はちゃんとしなければならない。
財布には、ちゃんと用意してある。モモも消毒だ。
「そうだ、昨日のコンビニ……その分も支払いをしてないわ。いけない、私ったら」
昨日の買って来てくれた物を思い出すと、なんとなくかかったお金が分かった。
お年玉袋のようなちいさな袋に、お金を入れて封をした。
お風呂にはいり、メイクをして、体を冷やさない様に着込む。
病院から借りたカゴと、モモのカゴを玄関に用意する。
「う~ん、自転車じゃあさすがに無理ね」
歩くのもまだ怠い。橘君のお礼を買って、病院に行くとなると、歩きはさすがに堪える。
仕方なく、私は、タクシーを呼ぶ。
タクシーに乗ると、あの父親の顔を思い出して、乗り心地がわるくなる。でも仕方ない。
タクシーの運転手に駅前のケーキ屋に寄ってもらい、駐車場で猫のカゴと共に待っていてもらう。
受付の女性がまだいる時間だ。それにお父さん先生、とご家族。10個入りのお菓子を買って、急いでタクシーに戻った。
結局、熱は下がりきらず、仕事に行くことを断念した。
事務には「初めてですね、お大事にして下さい」と声をかけてもらった。
身体は怠くても、モモの世話は私にしか出来ない。私よりもモモの方が辛いのだ。
モモをゲージから出すと、ずっと横になっている私を心配しているのだろう、ベッドの上でずっと様子を窺っていた。
モモは、私と一緒に寝ていた。無理やり、ベッドに引き込んだんじゃない。モモが来たのだ。
ネットで洋服を着させられているモモは、本当に窮屈そうだ。
ネットの間に指を入れて掻いてやると、気持ちよさそうに目を細めた。
舐めてやることはできないが、体をこうして掻いてやることはできる。
「気持ちいい?」
それに応えるように喉をゴロゴロと鳴らした。
ほぼ一日を横になって過ごすと、熱はすっかり下がっていた。そうするとお腹もすく。
だけど、先にやらなければならないことがある。
「たちばな動物病院」に手術代を支払いに行かなくてはならない。こういう事はちゃんとしなければならない。
財布には、ちゃんと用意してある。モモも消毒だ。
「そうだ、昨日のコンビニ……その分も支払いをしてないわ。いけない、私ったら」
昨日の買って来てくれた物を思い出すと、なんとなくかかったお金が分かった。
お年玉袋のようなちいさな袋に、お金を入れて封をした。
お風呂にはいり、メイクをして、体を冷やさない様に着込む。
病院から借りたカゴと、モモのカゴを玄関に用意する。
「う~ん、自転車じゃあさすがに無理ね」
歩くのもまだ怠い。橘君のお礼を買って、病院に行くとなると、歩きはさすがに堪える。
仕方なく、私は、タクシーを呼ぶ。
タクシーに乗ると、あの父親の顔を思い出して、乗り心地がわるくなる。でも仕方ない。
タクシーの運転手に駅前のケーキ屋に寄ってもらい、駐車場で猫のカゴと共に待っていてもらう。
受付の女性がまだいる時間だ。それにお父さん先生、とご家族。10個入りのお菓子を買って、急いでタクシーに戻った。



