「やっぱりやめとく?」 つい2ヶ月前に連れて来られたあの家の前まで来ていきなり弱音を吐き出す菊池。 「一緒に来てほしいって言ったの誰だっけ…」 キッと睨むと。 「ひぃ!」 すいません俺ですとうなだれる彼にはあとため息をこぼしつつ。 そしてよし。と気合を入れる菊池にやっとかと思ったのもつかの間。 「たのもーーー!!!!」 「おい」 蹴りをかましたのは私の間違いでないはず。 「いただだだだ!なにすんだよ!」 と涙目で睨んでくる彼。