「このあと、時間ある?」 既に時間は16時が過ぎ、教室に残っているのは私と菊池のみだ。 「そのまんま家に帰るつもりだったけと、」 「暇ならよかった」 暇と言ってないんですが一言も… 「行こうぜ!」 勢い良く勉強道具を鞄にしまいこみ立ち上がる菊池。 「は?どこに」 「決まってんだろ」 指をぐっと立てウインクをしながら俺らの基地だよ、と笑う菊池。 その仕草はまるっきり宏大さんと同じで何だか気が抜けてこっちもつられて笑う。