「…下がれ」 急にドスの聞いた低い声でモヒさんが言うから素直に言われたとおりにすると。 「はは、相変わらず鋭いですね」 目の前にいたのは黒いフードに黒い帽子。 全身黒い物で覆い尽くしている不審者がいた。 「変質者」 ぼそっと呟くと。 「くっ、それは言えてるな」 私の言葉に気が抜けたのかモヒさんにい つもの雰囲気が戻る。