ふわっと、柔らかい匂いが広がる。 ずっと嗅いでいたいような、前から目をつけていたけどいつもまた今度でいいや、と後回しにしていたものだ。 「ありがとう波留」 瓶を持ちながら波留にお礼を言う。 「合っててよかった!合ってなかったらどしようかとおもった」 ほっと胸をなでおろして心底安心している顔をする波留。 (私の欲しかった香水と違っ