「逃げるか!」 ウインクしながら来いよ的なノリで手を差し伸べる宏大さん。 「いえ、逃げる理由がないと思うのですが」 ときっぱり告げると。 宏大さんの手が空中でさまよう。 「ええ~…」 諦めたのかまた机に寝そべる宏大さんで。 カラン。とお店のドアが開く音がした。 「え…」 私が驚くのも無理ないと思う。 だって、そこには…