NIGHTMARE.


「そんな顔してどーしたのお姉さん」

私よりすらっと伸びた身長に明るい茶髪。
顔は綺麗に整っていて。

「……なんなんですか、」

にこにこと私の今の現状を嘲笑うかのような冷たい目に顔だけ繕っているかのようなこんな奴に。

なんで、声をかけられているんだ。

目の前のこの人はあたしの事なんて何も知らない。ただのこれはナンパだ。

「いや~夜遅くにバイク飛ばしてたらかわいいお姉さんが星眺めてたからさ?」

こう、思わず声かけました。的なノリはなんだ。