「へぇ~、木村君がこんな所来るのなんか意外」
「それは俺も思う」
菊池がそう言うのと同時に「純がどうしても食いたいから付き添ってくれって言ったから来たんですよ」
ああそうだった、てへ。
と目の前で繰り広げられる会話に吐き気しか覚えない。
てへってなんだてへって。
「そういう先輩も珍しいですよね」
こんな所こなさそう、と木村君が私の目を見て言う。
「私も付き添い」
「何だ同じですね」
さっきまで仏頂面の顔に笑顔が浮かぶ。
というか、敬語。
私が木村君をガン見してたせいか、
「ああ、こいつ俺の従兄弟で中3」
「どうりで服が違うわけだ」
波瑠は木村君とは面識があるらしくそうそう。と頷く。

