「…遅くないか」
そう、本日は鈴さんを送り迎えする日である。

朝の様子が気になり無茶を言い(半分脅し)をして純之介の帰り番を交代させてもらったというのに。

少し早めに来たかもしれないが、もう時刻は17時を過ぎた頃である。

悶々と待ち続けていたが、残り残っている生徒なんて部活動生や委員会の奴等ぐらいだろう。

…そう言えば彼女はなにか部活に入っているのだろうか。
はたまた、委員会だろうか。
それともなにかやらかして呼び出しだったり、といろんな考えが浮かぶが彼女に知られらきっと腹パンチを決められるので考えを捨てた宏大である。