「ねぇあの人誰か待ってるのかな?」 「えーでも鏡で自分の顔確認してるしなんかキモくない?」 「きもくないわ!」 午後16時。 そろそろ彼女、鈴さんが来る頃だと思い校門で待っていた時である。 きゃー聞こえてた!と言いながら逃げる女子高生。 俺の名前は下野宏大。 18歳のピチピチの高3である。 髪だっていつもワックスをつけ鏡越しで1時間は格闘しているくらい気は使っているし。 それほど顔も悪くないと思う、うん。 とまあ、自分の解説はさておき。