「あ」 不意に足を止める。 頭の中が真っ白になって目の前の人物にだけ視線を注ぐ。 「おかーさん!待ってー」 「置いていかないわよそんなに慌てなくても」 ふふ、と仲良さそうに笑い合う“親子”。 「微笑ましいなああいうの」 と宏大さんは笑う。 …微笑ましい? 「ほんと、そうですね」 今の自分は上手く笑えているだろうか。 本当は今すぐ駆け寄りたいのに それすら目の前のやり取りは幸せそうで。 一体私はなんなんだろうか