「いただきまーす」

午前7時。
いただきまーす、なんて言葉を言っても言葉は返ってこなくて。

意味なんてないのに。

今日も私はいつもの言葉を添えてパクッとご飯を口に運ぶ。


「もう、あっという間だなあ…」

カレンダーを見るともう入学から半年経っていて。
制服だって今はすっかり自分に馴染んでいる。

「ご馳走様でした」
と、手を添えて食べ終わった食器を台所へと持ってゆく。

カチャ、っと不意に鍵を開ける音がして。

一気に身体が固まる。