一体どうしてこんな事になってしまったのか、自分でも分からない。それに、ここに出口があるのかどうかも謎だ。しかし、ただ一つ確かな事がある。あいつにコレを渡してはいけないという事だ。

どのくらいここにいたのか、いつからここにいたのか、最初の記憶は既にない。
あいつに消されたのか?あいつなら可能な事だろう。あんな奴に、あんな恐ろしい事に手を貸していたなんて。知っていたなら、もっと早くに気付いていたなら、人を裏切らずに済んだのに。
しかし、今となってはもう手遅れだ。完成してしまった。あいつの恐ろしい計画が動き出したのだ。