健太郎は眩しい太陽の光で目を覚ました。身を起こして辺りを見ると、三人がまだ横になっていた。

「優…」

健太郎は目を開けて空を眺めている優の名を呼んだ。

「…ん?」

空は青々と夏色に輝いている。その中を白い雲がゆっくりと流れる。

「あ~あ、よく寝た」

ノブオは伸びをしながら大きなあくびををすると、隣で気持ち良さそうに寝ている陽助の鼻をつまんだ。しばらくすると、苦しそうに陽助が飛び起きた。

「ううっわーっ!はぁーはぁーはぁー、苦しかったー」

それを見たノブオは苦しそうな陽助の真似をして楽しそうに笑う。
健太郎はそれにつられてひと笑いすると、また大の字になって爽やかな太陽の光を全身に浴びた。


        おわり