フレッシュ! 学園のアイドル!

「ゴメンねー、琉瑠奈と違って頭悪いから」
「頭の良し悪しじゃなーい! 自分で考えなよー!」
「だーかーら」

 美穂ったら半分、北澤さんをからかっているみたい。
 詳しい事を教えたくないって顔をする北澤さん。
 完全に芽琉香を見下し、最初から偏見を持っている事に美穂も私も気になって仕方がなかった。

 佐々木がこんな事を口にしちゃった。

「芽琉香、気にするな。北澤だって、アイドルになれないから」
「はぁ? なーにそれ?」

 佐々木に振り向いた北澤さん。
 佐々木が北澤さんにズバッと言う。

「お前、自己チューでワガママだし。性格悪いから、学園アイドルにはなれないと思う」
「どうして、なれないのかなぁ?」
「言ったろう? 自己チューでワガママで性格が悪いって」
「なーにそれ? 私の性格と、アイドルなれるかなれないは関係ないでしょう?」
「嫌だよ。こんなクソ生意気で偉そうに人に説教する女がアイドルだなんて」