フレッシュ! 学園のアイドル!

 全てに於いて許せる私は、これだけでは嫌いだと思うのが2つ有るのだ。

 その1…芽琉香自身の強い自虐的な思い。

 その2…消極的な一面である。

「だって事実じゃなーい?」
「なーに? 事実って」
「チビだし、ボインボインの智恵と違って胸無いし、運動音痴でキレイじゃないし、頭悪いって事」
「そんな事で自分を卑下しているの?」
「卑下じゃないけど」
「芽琉香だって立派だよ。いつも一生懸命、頑張っているじゃなーい」

 あーもう、ウンザリ…

 私がこんなフォローを何度も口にした事か…。
 そろそろセリフを変えるべきかな?

「だけどねぇ」

 佐々木も言う。

「なあ木之元よぉ、あまり自分を悪く思っちゃうと…本当に何の取り柄も無い人間になっちまうぜ」

 佐々木に振り向いた芽琉香。 

「誰が?」
「お前だよ、お前」
「私?」

 芽琉香ったら…

 気づけよ天然ボケ。