フレッシュ！ 学園のアイドル！

　佐々木は自分なりに推測して言う。

「素人のど自慢とかに出る予定なのかなぁ？」
「素人のど自慢？　どこかで、そんな催し物有ったっけ？」
「聞いた事がないけどね」
「テレビに出るとか？」
「そんな情報も聞いていないし」
「まあとにかく、アイツが今、何を考えているのか気になるよな」

　黙って会話を聞いていた美穂が口を開く。

「気になる？」

　美穂ったら、佐々木の顔をニヤリとしながら見ている。

「何か知っている？」
「そのコンテストよコンテスト」

　え？

　コンテスト？

　私も気になる。

「コンテストって？　やーっぱ、素人のど自慢とかじゃねーの？」

　単なるそう言ったモノじゃないと否定した美穂は自身がカバンに入れていたコピーの折り畳みを広げて私たちに見せてくれた。

「これだけどね」

　それは我が校の文化祭実行委員会が作成したイベント企画のお知らせ掲示物のコピーである。