フレッシュ! 学園のアイドル!

「木之元ってコ、随分と難しい曲をセレクトしたものだよね? 明らかに選択ミスだって分かるよねー」
「そうだよねぇ? 歌も上手じゃなさそうだし、踊りも下手っぴ」

 2人は芽琉香を軽蔑な眼差しで見るようになった。
 クスクスと笑って、ちょっと不愉快。

 本人は一生懸命にやっていると言うのに失礼千万だけど、残念だけど私は怒る気が出なかった。
 だって2人が言っている事は間違いじゃないのだから。

 伴奏に合わせて歌っている芽琉香だけど、どうも安心して聴けるような感じではなかった。
 緊張のあまり、歌詞を忘れちゃっているみたいだし振り付け自体も変な感じ。
 佐々木が思わず舌打ちする。

「馬鹿なヤツだ! 無理しているじゃねーか!」

 イラだつ気持ちも分かる。
 佐々木がハラハラするのも無理もないぐらい、芽琉香の歌う姿は見られたものじゃないのだから。
 何だか嫌な予感がしちゃう。