「お父さんな、実は会社の転勤で海外に行くことになったんだ。
莉央が卒業する頃には戻ってこれるらしいんだが…。それまでは寮で生活してくれないか？？」
私の高校には寮がある。
学校の真隣にあって、結構綺麗だ。
お父さんと暮らしてたいけど…転勤なら仕方ないよね。卒業する頃には戻ってくるんだし。
「わかった。私寮に入る！」
「ありがとう莉央！莉央ならそう言うと思って実はもう契約してあるんだ！部屋ももうとってあるから今日の学校終わりにでも見ておいで。」
もーお父さんったら。勝手に契約までして。まぁ今日の帰りにちょっと見に行ってみよう。
