ティンパニとは太鼓の一種。音程の変化を出せる事が特徴の楽器だ。

4つで一セットのティンパニにそれぞれ音程を設定して、それをマレットで叩いて演奏する。

オーケストラの中でも目立つポジションで、実は俺も密かに憧れていた楽器だった。


さらに俺らのパーカッションパートは、4人の3年生が引退してからは5人になった。

俺らが危惧していることは、来年のことだ。

今の2年生が引退すると、パーカッションは今の段階では俺一人になってしまう。


もちろん春になったら新入生の入部も見込まれるけど、今の2年が引退するまで初心者の俺がどこまで成長するかが、今後のパートとしての課題だと顧問に言われた。


ティンパニの担当になったのは、そういった事情も含まれている。