その晩、俺は初めて長文のメールを送った。

『しばらく返事返さなくてごめんね。

突然だけど実は俺、あんまりメールって得意ではないんだよね。

返事期待されるのも正直つらくてさ。それに人のうわさ話も苦手なんだ。


そんなことで俺の勝手で悪いけど、一回メール辞めさせてもらえないかな。


一旦俺はアドレスを変えるから、もしまた俺とメールをしたいと思ったなら、直接アドレスを聞きに来てください。

その時は俺もきちんとアドレスを教えます。


こんな俺でよければ、いつかまたメールしましょう。

急ですいません』


一時間かけて考えたメール。

一方的なうえ、言い方は少しきついかもしれないが、わかってもらうしかないよね。


返事を待たずに既に決めてあった新しいアドレスを設定してから、携帯を充電器に繋いだ。