「フッ……」


オレがベッドから立ち上がりながら笑みを零すと、朔が不思議そうに首を傾げた。


「どうした?彼方」


「いや……何でもない」


窓の外にはどこまでも青い空が広がっていて、絶好の映画日和になりそうだ。


洸大がポップコーン持ってると独占しようとして朔と錦が怒るから、オレが持ち主にならなきゃな。


「じゃあ、先に玄関で待ってるね」


朔がいなくなってから、小1時代のオレ達の写真が入った写真立てを手にとって見る。


「変わらねぇよ、ずっと」


またまた口元を上げた後、3人に追いつく為クローゼットを開け放った。









――――END――――