お花ゲームの詳細を決めようと、オレの部屋に行こうと話すオレ達。


「オイ錦、どうしたんだよ。来ねぇの?」


ずっとイスに座りっ放してボンヤリしている錦に問いかけると、錦は一瞬だけ目を閉じて……


「今行く」


―――この時、誰か1人だけでも、女子に無関心な錦がやたらと前日の女の子を気にかけていた事に気づいていたら………


一体どういう運命になっていたんだろうか?


全て自分自身ではなく錦の思惑通りになっている事に気づく事無く、オレは自室に続く階段に足を乗っけた。


「悪いな、洸大…」


コレは君の知らない物語。









――――END――――