ため息をついて茅景の腕を引っ張り、立たせたオレ。


「えっ!?京極君!?」


「お前等、オレ達の教科書とかカバンとか頼むわーー」


「チョイ待て!人をパシリに使うな錦!!」


「ワーー人拐いだーーサイテー」


「彼方、そのやたら棒読みな発言気になるからやめて」


ギャーギャー言いながらオレと茅景の後を追いかけて来る洸大と彼方と朔の気配を背中で感じつつ、誰にもバレない様に口角を上げた。


恋人にも友達にも言葉足らずなオレだけど……


お前達と出会った事、後悔はしていないから。


だからどうか、いつまでも。









――――END――――