彼方がグリグリと茅景の髪をグチャグチャにし、茅景は慌てて目を手で覆い出した。


コイツ等……ジャマしやがって。


――――バシッ


「たっ!?」


「イッ……」


「わっ!?」


オレは無言で教科書の面で、3人の頭をブッ叩いてやった。


「イッテェな!!何すんだよ錦!!」


「角じゃなくて面でもこれ程痛いって、どんだけ力入れたんだよ………」


「ウルセェ、黙れ洸大に朔。これだけで済んでありがたいと思え」


頭を押さえて痛がる3人をギロッと睨みつけると、なぜか茅景までウッと言葉に詰まる。


「ったく…茅景行くぞ」