お遊びなんかじゃいられない・番外編集

なのにわざわざ水汲みまで行って、どんだけ花が好きなんだよ。


オレだったら花壇の花が枯れてようが、どうも思わない。


それ所か、花が枯れている事すら気がつかないかもしれないのに――――…


「せっかく咲いたんだから、キレイに咲いていたいよね?頑張ってまたキレイな姿見せてね」


黙って観察を続けるオレの目線の先で、フワッと微笑む女子生徒。


その姿はキレイで、それでいてかわいらしくて……まるで彼女の方が花の様な錯覚に陥る程だった。


――――ドキ…ッ


「…………んっ?」


今…オレ、あの女の笑顔にドキッとした?