「お待たせ」




三年五組、あたしの教室に入ると君はあたしの席に座っていた。




あたし卒業までずっとその席だよ?




あと一ヶ月間、ドキドキしなくちゃいけないじゃない。




…なんて、




ホントは嬉しくて頬が緩んじゃう。




「おせーよ」




満面の笑みでそう言う君は、罪だよね。




好きにならない、わけがない。