『お母様!彼氏くん!
來夢ちゃんの容態が急変しました!』


「すぐ行きます。あなたは?」

「僕も行きます!」


────────……

「來夢!來夢!」

「來夢、あなたは、先に逝ってはいけません。私の後であと、60年したら来なさい。
それまで逝ってはいけません。」



「ねぇ、逝かないでよ。僕さ、
ひとりで昼ごはん食べなきゃいけないの?」


「こんなにも、思われているのです。

母さん言ったでしょう?
ありがとうを笑顔で言いなさいと。、

ありがとうを言わずに、逝くことは
許しません。」



涙を流しながら、來夢のお母さんは喋る



『お母さん、何とか、一命をとりとめました

しかし、意識が戻るかは……』

「來夢だから、戻ってくるよ。絶対に」



僕は信じて待つことにしました。