次の日朝起きると一件のLINEが来ていた
画面には「福田拓馬」と出ていた

あたしはだるい身体を置きあげ携帯を手に取りLINEを開いた。

『今日会わない?』

『夜なら』

『わかった!どこ行けばい?』

『じゃあ、総合体育館で』

『りょうかい』

その時のあたしは拓馬も他の男と同じでヤりたいだけの男だと思っていた。
どうせヤったらもう会うこともないのだろうって思っていた。


そして、仕事も終わりあたしは待ち合わせ場所の総合体育館に向かった。
早く着きすぎたのか拓馬は居なかった。

しばらくするとそれらしき人物がこちらに向ってきた。

あたしは少し髪の毛を整え携帯を弄り緊張してるのを誤魔化した。

「慈美?」

「う…うん」

拓馬はあたしが「うん」と返事をするといきなり力強く抱きしめてきた。
そのいきなりの行動と写真で見たよりかっこよかったせいであたしは戸惑っていた。

その時あたしは「この人は今までの人とはなんか違う」と感じていた。

想い出したら止まらなくて
あたしはその場で拓馬に一目惚れをした。