4月1日に夏菜に出会って、でも次の日もその次の日も会えなかった。
夏菜とあった電車と同じ電車の同じ号車に乗っているはずなのに、、
しかし、5月1日やっと通学中に夏菜に会えた。
その後も、6月1日、7月1日...と
夏菜に会える日は何故が月の初めだけ。
何でだろう。。
でも、なんか聞いてはいけない気がした。

2015年8月1日

8月の月の初め、今日は夏菜に会える。
そして、俺は今日夏菜に告白しようと決めた。

夏菜に会えるのもメールも月の初めだけ。
でも、そんな少ない中でも俺はどんどん夏菜を好きになっていた。

夏菜が隣にいてくれるだけで落ち着く。
夏菜と話すだけで楽しい。
夏菜とメールしたり会うだけでドキドキする。

浩介は夏菜のおかげで恋ということを知った。
もし付き合えたら、夏菜がなんで月の初めにしか会えないのか。
そのことも聞きたかった。

「夏菜!おはよー」
「あ!浩介!おはよ!」
「今日暑いね。8月入ったね。」
「そうだね。暑いね。」
よし、今なら言えるかな。。
電車の中だけどいいかな。。
「夏菜」
「なに?」
「俺、夏菜に言いたいことがあって」
「うん。」
「俺夏菜のこと、好きだよ。
俺と付き合ってくれないか?」
緊張した~。こんなにも緊張するなんて思ってもなかった。
付き合ってくれるかな...そう思ってたら急に夏菜が泣きだした。
「夏菜?なんか俺、まずいこと言っちゃったかな?」
「全然...嬉し泣きだよ。私も浩介のことが好きだよ。出会った日からずっと。」
「ありがとう。こんな嬉しいこと初めてだよ。」
「私もだよ。」
「夏菜は俺が幸せにするから」
「幸せにしないと怒るよー?!」
「絶対に幸せにする」
ほんとにほんとに、こんな嬉しいこと初めてだった。
心から夏菜と出会えてよかった。
でも、今日という日が終わったら夏菜と会えるのは一ヶ月後だと思うと
不意に悲しさがこみ上げた。