チラッと中を覗くと、目を覚ました未亜が立川に抱きついて泣いていた。 子どもみたいに泣きじゃくる未亜の背中を立川が優しくさすっていた。 この前は…俺がああしてたのに…… 未亜にフラれた時以上の敗北感が俺に襲いかかって来た。 そして…… 未亜にフラれたその時以上に実感した……… 未亜が俺に惚れる可能性はないんだ…… ゼロなんだ……… 俺は今、失ったんだ…… 初めて一生懸命になれた事を…… 初恋を…… 俺は…失恋したんだ…… 目の前には…絶望しか見えなかった……