「…………」 悠は無表情でひたすら壁を見つめている。 「あたし……あたし……悠が好きだったのに……」 気持ちが溢れだして…… 止まらない……… 「好きだったのに……」 いつも言えない言葉がボロボロと口をついて出て来る。 「…大好きなのに……」 相変わらず無表情な悠。 ねぇ…あたし達の思い出……全部うそだったの? 「悠……」 これ以上耐えられなくなってあたしは悠の部屋を飛び出した。